< 陰陽は幸せを呼ぶ >
「道教」という宗教があります。古来中国より発生し東洋思想の基礎となった土着的で伝統的な宗教で、「道 タオ 」と呼ばれる宇宙から人生までに至る不滅の心理を基本概念にし、「陰陽の概念」を生み出しました。陰と陽が互いに支え合った太極マークは皆さんも見た事が有るでしょう。陰と陽は互いにバランスを取り合って、大いなるパワーを生み出します。この宇宙の森羅万象は、陰と陽とのバランスが取れて成り立っているのです。
男女間の性もそのひとつです。性器と性器がひとつに成って宇宙的なパワーが生み出され、幸せが生まれます。
古くから魔よけや大地の実りが豊かになることを願って、人間の性器を崇拝し、祭るという習俗は世界中で広く知られています。男女の性器の結合による生殖行為を祭ることは大地の生殖力を高めて、生産力を増大させようという、いわゆる類感呪術の最たるものといえるでしょう。かつては「公衆の前で性行為を行う呪術」すら存在したという記録も残っています。 インドのホリカ女神祭で性器を露出するのは、「飢餓」や疾病をもたらす悪霊を追い払うためでした。露出が悪霊を退散させ、その悪事を未然に防ぐ。そうして大地の豊穣を確保するのです。 中国雲南省からタイ、ミャンマー、ラオスにかけて住む、アカ族という少数民族の村の入口に設けられた門には、村に侵入しようとする悪霊をおどすために「ヤダ・ミダ」と呼ばれる男女一対の先祖像が置かれているのですが、その股にはそれぞれの性器が彫られています。この「ヤダ・ミダ」の性器も、悪霊を退けるために立てられたものなのです。 日本でも、縄文遺跡から男性器をかたどった石棒が出土したり、現在でも愛知県小牧市の田県神社などでは性器崇拝がメインとなった祭典も行われています。 性器は古来より悪霊を祓い、豊穣を呼び、大いなるパワーを以て幸せを生み出すものなのです。

コメントする